トップ > VPKで富士山頂ご来光撮影計画 目次 > STEP6:127判カラーフィルムを作る
120判フィルムを127判にカットする方法は色々とあるだろうが、私が最も安く簡単にできる方法として選んだのは、ブローニー(120判)カメラに刃を固定して、巻き取りながら切り取る方法であった。
まず、ジャンクのホルガというブローニーカメラを購入した。

とりあえず、安いものを選んだ。千円くらい。

上図の赤丸の位置に、刃を固定する。

選んだ刃はOLFAのデザイナーズナイフ。大きさと形がちょうどいい。

このナイフを使って、上図の所をグリグリ削り、穴を開ける。裏側に、固定するのにちょうどいい場所があるので、そこから穴を空ける。刃が程よい摩擦で貫通するようになったら、表側のバリも削っておく。バリ取りでバリを作らないように慎重に。

拡大すると上図の通り。刃を固定するので、手を切らないように注意。予備の刃の下半分にマスキングテープを貼り、手を切らないようにする。

刃が適度に上部に突き出る位置で、裏側をマスキングテープで固定する。穴の貫通に適度な摩擦があり、ゆるくなければ、テープでも十分固定できる。刃が真横を向いている所が重要。

裏に赤窓があるが、感光をできる限り防ぐため、ここもパーマセルテープを貼る。巻き終えの確認の時だけはがす。このカメラ(治具)に120判フィルムを装填し、最初にたるまないように少し巻き取ると、裏紙に刃が刺さり、横方向に切れていく。あとはフタをして巻き取り終えれば、127判(幅46mmくらい)と残り(幅14mmくらい)にフィルムを切り取る事ができる。
フィルムは2択で迷った。

ISO感度を上げすぎると、フィルム作成時に感光する危険が高まる。自作は初めての素人なので、ISO感度は100くらいにしようと思った。コダックはフジの1.5倍の価格である。しかも、数年前はフジより安かったらしい。だが、カメラがコダック製という理由と、安いフィルムを選び、本番(富士山)で後悔したくないという2つの理由から、コダックの「エクター100」に決定。
しかし、高いフィルムを買ってしまった事で、作成時により緊張が増す事となった。

最後に必要なのが暗室なのだが、そのような設備は持ち合わせていないので、上図のダークバッグを購入。
これで、フィルム作成に必要なものがそろった。まずは120判フィルムの封を切り、ホルガにセットする。少し巻き取り、きちんと裏紙が真っ直ぐに切れているのを確認後、フタを閉めて、一気に巻き取る…はずだったのだが、巻き取るダイヤルが外れてしまった。高いフィルムを切り始めた以上、諦めるわけにはいかない。ある程度の力で抑えながらだと巻き取れるので、ダイヤルを固定したり、外れたりを繰り返しながら、何とか巻き取り終える事ができた。
フィルムを取り出す前に、部屋の電気を小玉のみにする。さすがに真っ暗では、何もできない。小玉電球の下で取り出したフィルムを見ると、きちんと最後まで切れていた。使わない下側(14mm)はマスキングテープで止めて、ダークバッグの中に入れる。下の写真は、切り取り済みの120判フィルム。

続いて、127判スプールに裏紙を何周か巻き付けて、ダークバッグに入れる。この時、スプールの溝の上下に注意。上下を逆さまにすると、カメラにセットすることができなくなる。また裏紙には、フィルムの開始位置と終了位置が手探りで分かるように、マスキングテープを小さく切って貼っておいた。
ダークバッグの中で、120判フィルムの幅46mmの方をほどいて、フィルムが出てくるのを確認する。手袋をした方が良いのは分かるが、それでは裏紙とフィルムの区別がつかないので、素手のままフィルムの端をつかむ。端っこはプリントしないからと、諦める。フィルムの端を、127判の裏紙の終了位置から差し込み、裏紙と一緒に、スプールに慎重に巻いていく。やがてフィルムのスタート位置のテープが手に付いたので、そのまま裏紙に貼り付けて、裏紙を捲き終えた。この作業でもたついていると、ダークバッグの中が自分の手で蒸れてくるので、出来うる限り素早く行った方が良い。
巻き終えたフィルムをダークバッグから取り出し、カメラにセットしてみるが、太すぎて入らない。どうやら、フィルムをもう少しカットしないといけないらしい。再びダークバッグの中に入れて、スタート位置のテープを裏紙からはがし、ほどいていくと、やがて裏紙にあらかじめ貼っておいたスタート位置マスキングテープの感触が有った。フィルムのスタート付近はプリントしないからと諦めて、ダークバッグから取り出す。スタート位置でフィルムをハサミで切り、マスキングテープを貼って、急いで巻き終える。
今度は、無事にカメラにセットできる太さに収まっていた。こうして、非売品127判カラーフィルムが手に入った。
ちなみに、127判用のスプールと裏紙の入手も困難なので、現像の際には必ず返却してもらう必要が有る。これらが無いと、フィルムが作れず、またカメラにフィルムをセットできなくなる。
さて、百年前のカメラで、新しいフィルムを使う準備ができた。ついに富士登山の目的を、VPKでご来光を撮影する事と定めるに至った。
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