トップ > VPKで富士山頂ご来光撮影計画 目次 > STEP3:VPK初陣
ジャンクのVPKだが、一応撮影してみることにした。フィルムは127判らしいが、家電屋さんに行って探してみた。
カメラ担当の店員をつかまえて、「これのフィルムが欲しいんですけど」と聞いて、カメラを見せてみたら、「おおっ!?」という反応が返ってきた。そしてベテランの店員さんを呼んで来て、127判フィルムは取り扱いが無いと告げられた。
仕方がないので、せめてこのカメラの濁ったファインダーをきれいにするアイテムを求めたら、気休め程度ならと、商品を紹介してくれた。
VPKの蛇腹を伸ばして上から見ると、下図のようになる。

ファインダーは上からのぞくようになっていて、しかも左右逆に映る。これが白く濁っていたので、よぼど目立つものが無いと、何が映っているのか分からない。
帰ってからネットで127判フィルムを探してみると、北海道で白黒フィルムを販売している所がすぐに見つかるが、他はほぼ壊滅状態であった。コダックですら、127フィルムの製造を20世紀の間に終わらせたらしい。21世紀でも127判フィルムを作っている国がわずかだが有ったらしいが、現在も作っている所は見当たらない。北海道のお店以外は。
よって、北海道のお店から127判白黒フィルムを購入した。送料無料はありがたい。フィルムの装填の仕方は、ネット上の動画を見て覚えた。とりあえずフィルムを入れて、近所でテスト撮影を行うことにした。
VPKの最速シャッター速度は1/50秒である。ちなみに最近のコンデジは1/2000秒くらいらしい。手ブレ防止機能無し。シャッター速度が遅いので、光の量は絞りのみで調節するしか無い。ちなみにフィルムのISO感度は100であった。
レンズの下にF値が書いてあった。最大に開いて7.7。他に11、16、22。最も絞って32らしい。

シャープな写真を撮るために、絞りは22〜32で撮ってみた。1枚撮ってはすぐにフィルムを巻き取り、多重になるのを防いだ。そして8の位置でシャッターを切り、フィルムを巻き取っていくと、9番が出て来ない。1本千円くらいするフィルムだが、8枚撮ったら使い終わってしまった。1枚百円以上。35mmフィルムだったら、これより安くて36枚も撮れるのに。
さっそく近くの写真屋さんで現像を頼むことにした。しかし、「うちでは現像はやっておりません」との回答ばかり。1軒だけ、カメラのチェーン店で現像してくれることを教えてくれた。念の為に電話で確認してみたが、確かに127判の現像も行っているとのこと。早速フィルムを持って向かった。
お店で、「先ほどお電話した者ですが」と告げると、担当の店員さんが出てきて、値段の説明をしてくれた。
「現像代は、普通のフィルムなら700円ほどですが、特殊なものだと1,500円ほどになります。」
プリント代は、35mmフィルムよりひとケタほど高かった。127判フィルムが36枚も撮れたら、プリント代が恐ろしい金額になってしまう。
百年前のカメラが音楽CDアルバム程度の金額で変えるのは、このためか!
撮影の時、シャッターの調子が悪かったので、プリントはやめて、とりあえず現像だけ頼むことにした。
(お願いだから、700円で済みますように)
数日後、お店から電話がかかってきた。十日くらいはかかると言っていたのに、結構早いな。
店員さん「このフィルム、どこの物ですか?」
北海道です。Made in JAPANです。説明したら、とりあえず現像はできるようだった。
半月ほど経ち、ようやく現像されたものが店舗に届いたと言うので、取りに向かった。告げられた金額は、やはり1,500円。ネガを見たが、屋内のものは比較的大丈夫のようだが、外で撮ったものは、写りが怪しい。
スマホのアプリで、ネガの映像を確認してみたが、分かりやすい看板ですら、白くぼやけているようだった。やはり百年前のカメラを現在も使おうとするのは、保存状態の面でも、お金の面でも厳しいようだ。
まだフィルムが残っているが、現像代が高いし、それに見合う写真も撮れそうもないし。とりあえずVPKの撮影と現像はしたので、後はアンティークになるはずであった。
STEP2 |
STEP4
VPKで富士山頂ご来光撮影計画 目次
トップ
/